高尾紳路9段、名人位を奪取

4 11月

 井山裕太の牙城を崩したのは、40歳となった高尾紳路九段だった。
 ベテランと中堅と若手が台頭してきて、とても面白い状況となってきた。

 2016年11月3日の第41期名人戦第7局二日目、高尾紳路9段が井山裕太名人(七冠)に勝利し、七冠独占の牙城を崩した。
 (七冠の在位期間は197日)
 高尾紳路9段は、過去2回井山名人に挑戦しながらもともに4連敗で破れ、つらい状況としかいいようが無い。
 今期は、高尾9段の3連勝でスタートし、3連敗をしての第7局での勝利だった。
 
 正直、井山6冠(棋聖、本因坊、天元、碁聖、王座、十段)は、7冠をとってからモチベーションの維持が大変だったろうし、今期の名人戦もあっさりと土俵を割って負けてしまっている印象を持った。
 そこから3勝を返したのはさすがだけれども、第7局は1日目のコウのフリカワリで不利な状況を作ってしまい、猛追しても追いつけなかった。
 これから高尾紳路名人というベテランだけでなく、一力遼といった年下の若手の挑戦を受けることになり、タイトルの行方は混沌としてくるだろうし、日本囲碁界にとってとても良いことだと思う。

 高尾紳路名人は、60歳を超えてからもタイトルを取るなど「異常感覚」と言われた故・藤沢秀行名誉棋聖の弟子であるが、年齢を重ねてもタイトルを狙える手厚い感覚派の棋士だと思う。
 名人だけでなく他のタイトルを狙ってほしいし、師匠のように60歳を超えてもタイトルをとってほしい。

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