広告ビジネスは成長産業か

15 6月

市場は拡大しておらず、ただ、媒体のシフトが起こっているだけ。
すでに(血で血を洗う)レッドオーシャンであり、広告を収益モデルとしている企業の淘汰は急速に進む。

スーザン・デッカー(ウォーレン・バフェットのパークシャー・ハサウェイの役員)は、2004年から2014年の間にネット広告市場の規模は130億ドルから1,420億ドルに拡大したが、グローバル広告市場の10年間の年率換算成長率は+1%に過ぎないと述べている。
ツイッターやgoogle、Facebookなど、広告に依存した企業の成長は急速に鈍化しており、投資家を失望させる決算となっている。
アップルは将来、iPhoneやipadなどから広告を排除する次世代ブラウザーを実装すると観測されている。

ネット広告ビジネスは急速に成長していると言っても、TVや新聞等からパイを奪っているだけで、一定以上の割合を確保すれば、それ以上の成長は望めない。
googleやFacebookなど、インフラと化した企業は広告の収益を独占的に獲得できるだろうが、それ以外の企業は、ほとんど立ち枯れる可能性がある。
非効率なシステムの部分、システム化されない部分をついて収益をあげるビジネスモデルは、google等がシステム化すれば収益をあげる糸口が無くなる、又は小さくなるからだ。
また、アップルの保有者は有力な広告の消費者であるが、アップルから広告が排除されれば、収益の低下は否めない。

現在はネット広告に参入する敷居が低いために多くの企業が参加できているが、今後は、インフラとなれない企業のほとんどは淘汰されるだろう。
また、広告を作成する仕事も、ネットによって世界市場で品質と価格の競争に晒されることから、独立して新規に参入はより困難になるだろう。
広告は、一部の企業を除き、投資に見合うリターンを安易に望むのは難しい。

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