スーパーグローバル大学に外国籍のノーベル賞候補はどれだけいるのだろうか?

9 10月

 文部科学省は、大学の国際化を支援する「スーパーグローバル大学(SGU)」37校を選んだが、果たして、将来のノーベル賞候補はどれだけいるのだろうか。その中に外国籍の候補はどれだけいるのだろうか。

 世界中から優秀な人材を集められないなら、「スーパーグローバル大学(SGU)」は見せかけだけの看板でしか無い。

 「スーパーグローバル大学(SGU)」として設定するのなら、世界中から将来性のある人材を集められる環境を作っているか、すでに作られているかが評価されるべきだ。

 

 2014年ノーベル物理学賞に、赤崎勇氏、天野浩氏、中村修二氏が受賞した。

 近年多くの(元を含む)日本国籍の受賞者がでているが、論文の引用数や博士号の取得状況、海外への留学者数(率では無く)が減少しており、将来にわたってつづくと期待することは難しい。

 当然政府としても現状を踏まえて、特定の研究機関への予算の配分を高めて、研究資源の集中と競争を促しているが、そもそもその戦略自体に大きな問題はあるのではないだろうか。

 資金を投じることは競争に参加する前提であるから重要であるし、海外の有名な教員をことも重要であるが、優秀な世界中の若手を選抜し機会を与えることが出来ているのだろうか。それが国籍にこだわらず選抜する仕組みがあるのだろうか。

 すでに有名な賞を受賞している研究者は、資金面等で優遇すれば招聘することはできるかもしれないが、これから受賞するかもしれない無名の研究者を選抜する仕組みがなければ、大学に箔をつけるだけの無駄な支出に終わってしまう。

 

 日本国籍を有している者のみで技術を発信していくという思想では、特異な分野を除き、技術立国は国内でのみ通じる空想に終わるだろう。

 日本が技術立国を謳い、それを事実とするのなら、世界中からそれを裏付ける人材を集めることが出来ていなければならない。

 日本が真に技術を持つのなら、真に先進的な可能性を持つ人材を選別することが出来るはずだ。

 勇気と道徳を持って、可能性を有する者を集める環境と、選別する体制を整えることが、スーパーグローバル大学という名にふさわしい。

 

 スーパーグローバル大学が、公共事業の一部に終わらないことを切に願う。

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