創業者こそ、今の時代の大企業に必要

16 6月

 KADOKAWAとドワンゴが、2014年10月に経営統合する。

 ドワンゴの川上量生氏が社長となり、角川歴彦氏が会長となる予定だ。

 この経営統合と川上量生氏を社長とすることは、日本の老舗大企業が見習うべきモデルと考える。

 

 KADOKAWAは、Cool Japanの象徴のような日本の漫画・アニメなどを生み出す企業であり、ドワンゴは、ニコニコ動画で日本ではYouTubeと双璧をなす動画サイトだ。

 両者の経営統合は、KADOKAWAのネット対応の推進を促進し、日本の漫画・アニメ産業の発展に可能性を提示する。

 事業統合の側面から見ると可能性を提示しているという点で、投資家に刺激を与えることから、成功するか否かにかかわらず、優れた決断と言える。

 なにより優れている判断といえるのは、川上氏を社長として、次期経営者として据えたことだ。

 失われた20年と呼ばれることのある日本の老舗企業の停滞は、過去からの延長線上の経営判断の限界を示している。

 では、それから逸脱する決断が出来るかと言えば、それは非常に難しい。

 調整型を求められる日本の老舗大企業の生え抜きは、そうした逸脱する決断が、調整とは反対の能力を要するからだ。

 創業者として倒産という最悪の結果を避け、成長という判断をしてきた経験は、安定した大企業のサラリーマンでは得られない。

 日本でガラパゴス化して茹でカエルとして死ぬよりも、グローバル化した世界市場で生きることを選ぶなら、創業者としての実績を残した者こそが、後継者としてふさわしい。

 

 調整型の人材は組織には必要不可欠であるし、状況により長短が生じるにすぎない。

 しかし、環境の変化に、自らを変化することが求められる状況には、不向きである。

 調整型を選ばないことこそ決定的に重要な決断であるが、その決断をすることが出来る企業と経営者こそ素晴らしい。

このエントリーを Google ブックマーク に追加
LinkedIn にシェア
Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です