日本の製造業に必要なのは、新しいスタイルへの長期的な投資

6 4月

 アップルとサムソンの特許訴訟が始まっている。

 その中でアップルのエンジニアが、サムスンが模倣しているとする「スライドでロック解除」する機能の開発詳細な証言をしているが、繰り返し述べていることは、「iPhoneの開発には3年を掛けた」ということだ。

 アップルはユーザーインターフェイス(使い易さ)をもっとも重視して開発をしているが、iPhoneという新しいスタイルを理解されるためにも、も3年という期間は最低でも必要だったのだろう。

 

 昔は日本は長期的な投資をして、アメリカは短期的な利益にしか目を向けないと言われていた。

 しかし日本は本当に長期的な投資を行ってきただろうか。

 長期的な投資の最たるものは、人材であろうが、リストラ等によりその投資の成果を得る前に失ってしまった。

 もちろん必要なリストラは必要だろうが、リストラされた人材が中国・韓国等に流れることによって自ら首を絞めて縮小を繰り返すのだから、そもそも人材への投資という目的が明確で無く、活かせていなかったということだろう。

 また、日本の長期投資は工場の建設などの固定設備への投資を指し、たとえば大きなPCの工場を作っても作られる製品は自社のPCであり、それを数ヶ月で頻繁にマイナーチェンジをして需要を掘り起こそうとしても消費者は新規性を全く感じない。

 日本の製造業がやってきたことは、競合を意識した身内の差別化であり、消耗戦だ。

 そこには長期的な投資は全くない。

 (日本の製造業で新しいスタイルを生み出そうという長期的な投資をしているのは、任天堂とSonyのPSくらいではないだろうか。SNSゲームばかりが注目されているが、据え置き型のゲーム機は、依然として世界的な市場規模(需要)という点でSNSゲームを凌駕する。)

 

 Sonyが世界的な企業であるのは、過去に新しいスタイルを世界に定着されたからだ。

 日本の製造業に必要な投資は、差別化を図るための固定資産ではなく、新しいスタイルを生み出す創造への投資だ。

このエントリーを Google ブックマーク に追加
LinkedIn にシェア
Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です