デフォルトは中国経済の転換点になるか

13 3月

 中国企業の上海超日太陽能科技は、3月7日に予定していた社債(約10億元)の利払い全額(8980万元=15億円相当)を履行できないことを明らかにした。

 広発銀行の上海支店と中信銀行(CITIC銀行)蘇州支店は、同社が資金不足の場合には8億元を融資することになっているにも関わらず、それを果たさなかった。

 

 デフォルト自体は健全な経済環境ではその一環として常に生じるものである。

 しかし、銀行という信用を創造すべき機関がその責を果たさないということは、その経済全体への信用にかかわる問題である。

 中国経済で約束が果たされないことは珍しくないのかもしれないが、今回が今までと異なるのは、銀行の背後には国家(党)があるのだから国家が責を果たさなかったことに等しく、民では無く国家が責を果たさず信用を放棄したことであり、深刻な問題だ。

 

 中国経済は、シャドーバンキングや格差の拡大による政情不安があったとしても、悲観論一色になることはなく、さらなる飛躍を予想する楽観論が同程度存在していた。

 ただ、混沌とした力が中国経済の魅力ではあっても、国家が契約を無視することを混沌の一つということにして矮小化はできない。

 契約・約束を無視する行為は、信用を失うもっとも最たるもので、信用を創造することによって利益を得る投資家は、こうした契約・約束の保護には敏感に反応するだろう。

 今回のデフォルトが、海外から中国への投資が一気に引き上げられる端緒となる可能性があり、少なくとも追加投資に対しての強いブレーキとなる。

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