円安なのに、輸出数量減少?

24 10月

 貿易収支が赤字となっているが、より深刻なのは、輸出数量が減少していることだ。

 

 2013年9月分の速報値で、9,321億円の貿易赤字となった。

 2013年上半期の貿易収支も4兆8,438億円の貿易赤字である。

 理由は、円安による原材料価格(液化天然ガス、原粗油等)が増加したことにある。

 原発が稼働すれば、原材料価格が減少するから問題ない等主張もある。

 確かに輸入額が減少すれば貿易赤字は縮小するのかもしれないが、本当の問題は、輸出数量が減少していることだ。

 前年比で、9月度では1.9%、上半期では8.3%輸出数量が減少している。

 円安になれば、商品の価格が下落することによって価格競争力を回復し、輸出が伸びると言われていた。

 しかし実際には、円安になっても輸出数量は伸びていないのだ。

 (輸出価額は、9月度で11.5%、上半期で4.2%伸びている)

 つまり、商品の競争力は全く改善されておらず、ただ、為替で儲けていると錯覚しているだけだ。

 輸出数量が伸びなければ生産を増加するわけにもいかないから、雇用や給与を企業が伸ばすわけはない。

 現状では、円安になっても競争力は改善しておらず、雇用環境も改善しないといえる。

 

 輸出数量を伸ばすためにはどうしたら良いのだろうか。

 国内の労働賃金を新興国並に下げることはできないのだから、価格に依らない価値ある商品を生み出すこと以外にない。

 その価値ある商品を生み出すためには、規制を緩和し、国内の競争を促進するしかない。

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