ハードローとソフトロー

26 9月

 保護のためのハードローではなく、発信するためのソフトローを、規制の柱にするべきだ。

 

 会社法や金融商品取引法などの法令をハードローといい、東京証券取引所の有価証券上場規定などの私設ルールをソフトローという考えがある。

 不祥事が発生しマスコミで取り上げられたびに、会社法や金融商品取引法の改正など規制強化が行われるが、私は、ソフトローを規制の柱にするべきだと考える。

 

 証券市場は経済にとって非常に重要な位置を占めるが、それが必須なものではない。

 必須だという前提をおくために、会社法や金融商品取引法というハードローの強化によって、国家が管理するべきだとなる。

 しかしハードローは、柔軟性がなく、そして迅速な対応には適さない。

 なによりも政治的な影響を強く受け、市場原理に即するとは限らない。

 

 証券市場が重要であり続けるために、競争の中で自助努力を求めることが最良の規制をもたらすのではないか。

 リーマンショック後、証券市場への信頼性が著しく失われているが、その信頼を回復するために何をするべきかは、市場そのものが考えるべきだ。

 短期的な企業の利益を優先するルールを作成すれば、結果として企業のあらゆる利益が失われる。

 証券市場がレモンマーケットにならないために適切なシグナリングをしなければ、存在価値を失う。

 規制は、直接の損害を被る者が自らの存在をかけて行うべきであり、ソフトローが主役であるべきだ。

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