日本のオリンピックで何を示すのか

21 8月

 ロンドンオリンピックが閉幕した。

 ロンドンオリンピックの開幕式と閉幕式を私としては珍しくほとんど見たのだが、英国の歴史に対する強い自負と、世界に対して影響を与えてきたこと、この二つの証明の場であったと思う。

 日本がオリンピック開催に向けて招致活動をしているが、何を証明するのか、何を押し出していくのか。

 

 私は二つあると考える。

 

 一つは、世界をリードする想像力だ。

 想像力で世界有数の企業となったSonyは現代においては凋落の象徴になっており、日本からはこうした力は失われたかのようだ。

 しかし、2012年米英仏独日の5カ国の中で「最もクリエイティブな国」は(Adobe)という問いにおいて、日本はアメリカを抜いて一位であった。

(日本36%、アメリカ26%、ドイツ12%、フランス11%、イギリス9%、その他6%)

 スマートフォンを作ったapple、SNSのFacebookやTwitterはアメリカであるにも関わらずだ。

 調査結果に偏りがあることを差し引いても、情報革命後に日本の企業が衰退している事実を考えれば非常に興味深いことだ。

 CoolJapanも想像力の一つかもしれないが、それがすべての理由ではない。

 アプリ開発やアプリの購入金額などが示すように、日本の大企業の関与しない部分で、日本は世界屈指の想像力豊かな国だからだ。

 日本の大企業、公官庁のみを見ていれば衰退していくのみかもしれないが、これからの経済に最も必要と言われる想像力を発揮しているのは日本であると評価されていることは、素晴らしい国の財産だ。

 残念なのは、こうした想像力を活用できない大企業と公官庁が、オリンピック誘致の中心であることだ。

 

 もう一つは、再生だ。

 東日本大震災によって壊滅的な被害を受けた東北と、電力不足に見舞われた日本。

 それでもパニックを抑え冷静に行動する精神的な強さと、新幹線などのインフラを復旧する行動力によって、世界からみると驚異的な速度で復興している。

 そうした日本の強さと行動力を証明する場として、東北でオリンピックを誘致することは、非常に強いメッセージになると考える。

 大企業や政治家や株価ではわからない、本当の日本の素晴らしさを見てほしいと。

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