ギリシャって、本当に明日の日本だなぁ

9 5月

 フランスとギリシャの選挙は、緊縮財政による国家財政の健全化を図る与党の惨敗という結果となった。

 リスクの高まりをもたらすとして市場は敏感に反応した。

 緊縮財政は、もっとも重要で効果があり、そしてもっとも不人気な政策だからだ。

 

 緊縮財政は、政府支出を減らすことであるが、支出の減少は既得権益を脅かすことと同じだ。

 制度として既得権益が確立しているほど、政府支出の波の影響をうけるのは遅くなり、通常の影響を受けることはほとんどない。

 しかし、ユーロ危機という深刻な局面においては、その影響を受けることが無かった既得権益を脅かすことになり、その既得権益の恩恵を受けている層にとっては、受け入れがたいものだ。

 そして既得権益を小さく切り分けてはがしていく作業をしていく時間は、無い。

 ギリシャは、既得権益という最大勢力とともに沈没していくかの瀬戸際にあるが、その見通しは暗い。

 

 日本では、既得権益を脅かすことのない消費税の増税論議が盛んだ。

 消費税の増税に私は反対しないが、既得権益に触れることのない増税論議は虚しいだけだと感じてしまう。

 消費税を50%に引き上げたとしても、既得権益を温存し続けるのではないかと考えてしまうからだ。

 

 日本の安心と安全を声高に叫ぶ与党・野党の政治家が、日本のソブリンリスクに直面した時に、全く機能しないことは想像するに難くない。

 ギリシャも日本も、既得権益を守ることが政治家の使命であり、国民は既得権益の保護が最重要課題だからだ。

 不退転の決意で不特定多数の国民から税を徴収するのではなく、特定の権益層に切り込むべきだと思うのだけれど。

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One Reply to “ギリシャって、本当に明日の日本だなぁ”

  1. まとめtyaiました【ギリシャって、本当に明日の日本だなぁ】

     フランスとギリシャの選挙は、緊縮財政による国家財政の健全化を図る与党の惨敗という結果となった。 リスクの高まりをもたらすとして市場は敏感に反応した。 緊縮財政は、もっとも重要で効果があり、そしてもっとも不人気な政策だからだ。  緊縮財政は、政府支出を…

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