堀内悠希 仏ブザンソン国際コンクール優勝

13 10月

・自らの文化に強い信念があるからこそ、他者(外国人)を受け入れられる

 

 2011年フランス・ブザンソン国際コンクールで、堀内悠希(33歳)が優勝した。

 前回(2009年)は、山田和樹が優勝するなど、日本人の国際コンクールでの優勝が相次いでいる。

 これは、優勝者の努力とそれを支える経済力があることは確かだし、賞賛されるべきことだ。

 しかし私は、こうした国際コンクールで日本人が優勝して強く思い知らされることは、欧米の自らの文化に対する強い信念と、挑戦する心だ。

 

 クラシック音楽は、キリスト教の文化に根ざしたものだ。

 キリスト教徒、欧米文化で育っていない者にはクラシック音楽は理解できないとして、門を閉ざすことはできる簡単だ。

 しかし、あえて門を開き、欧米文化で育ったキリスト教徒か否かという理由を使わないで評価することは、何がクラシック音楽なのかという自分の軸を持っていないとできない。

 しかもその評価は、第三者の評価に晒される。

 評価し評価され続けることに耐えうるには信念が必要だし、それをあえて行おうとすることは、挑戦するこころが無ければそもそもしない。

 

 日本のわびとさびは、日本人にしか理解できない素晴らしい文化だと言うことは簡単だ。

 しかし、そのように言う人に限って、わびとかさびについて、理解し説明することはできない。

 文化について向き合い考え、自分の中に答えを見出して初めて説明することができるのではないだろうか。

 (元宮内庁長官は、礼儀について記した本の中で、わびとかさびは、日本にしかないものではなく、海外にも存在するものであると例を挙げて述べている。)

 人種や国籍でしか文化を述べれないのならば、その人にとってその文化とは非常に薄っぺらものであるのだろう。

 

 他者に対する寛容さとは異なる、挑戦するために他者を受け入れる。

 優勝者と同じくらいに素晴らしいと私は思う。

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