円高は悪くない

5 10月

・現在は、円高ではない。

・円高は、日本経済・国民にとってマイナスではない。

・円高の今だからこそできることが、たくさんある。

 

・現在は、円高ではない。

 「名目」の為替レートだけを見ると、大変な円高が進行しているように見えてしまうが、全くそのようなことはない。

 世界各国でインフレが進行する中で日本がデフレが進行していたことなどから、「実質」実効為替レートは、1995年の水準と比較しても円安である。

 経済は、「名目」と「実質」の二つを分けて考える必要があり、「名目」をみて騒ぐのは全く意味が無い。

 

・円高は、日本経済・国民にとってマイナスではない。

 日本は製造業の輸出型の国家であるから、円高は悪だという意見が大勢であるが、それは誤りである。

 円高によって利益をもたらす企業もあれば、もたらさない企業があるということが正しい。

 何よりも消費者にとっては、円高は明らかに利益をもたらす。

 原油や穀物などの食料品の世界的高騰の影響を最小限にしているからである。

 為替レートが円安に大きくふれたのならば、食料品価格が一気に高騰することは間違いなく、消費者の家計に深刻な影響を及ぼすだろう。

 

・円高の今だからこそできることが、たくさんある。

 為替レートが1ドル120円のときには、外資の日本企業の買収に対してどのように対抗するかということと、資源獲得競争に対して日本企業が対抗できないということが盛んに議論された。

 円が競争力を持つ今すべきことは、円安の時にできなかったM&Aなどによって積極的に海外へ展開することであり、資源獲得に向けて投資を行うことである。

 できることとできないことは、トレードオフの関係であり、すべてを満たす状況は存在しない。

 できることがある時にできることをすべきで、できないことを嘆いているばかりなのは全く意味が無い。

 過去の成功体験を引きずりできることをしないのであるのなら、その企業はただ無能であるだけで、利益を出せないのは政治や世界経済のせいではない。

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