中東情勢

22 8月

・チュニジア

・エジプト

・リビア

・シリア

 

・チュニジア

 「中東の春」の端緒となったチュニジアは、民主主義への移行に向けて、もっとも順調に推移しているといえるが、それでも多くの困難がともなっている。

 一つには、イスラム原理主義者のテロであり、そして経済事情である。

 困難がある中でも、チュニジアの国民はテロに対してテロに反対する抗議活動をするなどベンアリ前首相を追放した意義を大切にしようと努力している。

 選挙人登録を終えるなど、民主主義への道筋は、明るいものといえるだろう。

 

・エジプト

 エジプトはアメリカにとって中東政策の要であり、イスラエルにとっては信用はできないが重要な隣人であった。

 ムバラク失脚後、アメリカは中東において著しく影響力を失い、イスラエルは批判していたムバラク政権が如何にイスラエルの為に役に立っていたかを実感している。

 その象徴が、シナイ半島におけるテロである。

 エジプトの国民は、ムバラクの裁判を厳格に行うように求め、臨時政府と軍を強く追及している。

 失業率などの経済的問題がイスラエル批判(イスラム至上主義)一辺倒になるとかと思われたが、世俗派が台頭するなど、比較的穏当に進んでいるといえる。

 

・リビア

 「独裁者が国民を敵とみなしたときには、政権を維持することができる」見本になるかと思われたが、反政府勢力がトリポリを包囲するなど軍事的に有利にすすめている。

 フランスを代表とするEU諸国の援助がなければ反政府勢力は結束できないという現実があるにせよ、多くの犠牲を払っているにせよ、リビア国民にとって大いなる前進であると願わずにはいられない。

 

・シリア

 「中東の春」に対して当初は余裕をもって眺めていたシリアのアサド大統領は、反政府活動の広がりをうけて、武力をもって弾圧している。

 シリアに対する制裁はロシアの反対で膠着し、反政府勢力は武力で段夏されていても、アサド大統領が動かせる軍が僅かであることはせめてもの救いだ。

 アサド大統領にとって信頼できる軍隊は10万人程度の街を制圧するのがやっとだからだ。

 (下手に他の部隊を動かせば反乱に加担するおそれがあり、また、複数の街を制圧するにはあまりにも忠誠心のある人員が少ない。)

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