SONYよ、目を覚ませ

3 7月

 私は、クラッキング行為を支持、賛美しているわけではありません。

 

 ゲートキーパー事件(資料1)、メカ音痴の女の子のウォークマン体験日記(資料2)、そして、ジョージ・ホッツ氏の法廷闘争(資料3)などを原因として、SONYはクラッカー集団(アノニマスなど)の標的になった。

 問題なのは、SONYがクラッカーの標的になり情報を流出させたことではない。

 現代のハッカー文化・市民文化をSONYが理解していないこと、対応できていないことと、大企業病の末期症状に陥っていることだ。

 

 SONYが今の地位を築いたのは、ウォークマンをはじめとした新しい「スタイル」を次々に生み出してきたからだ。

 それがいつしか、ブランド価値で物が売れる大企業になり、新しい「スタイル」を生み出せなくなり、昔のイメージに固執するだけの大企業になってしまった。

 その結果、「SONYの作ったものなのだから、すばらしいものだ。」という傲慢さが目に付くようになった(資料4)。

 傲慢さに加えて、他社を貶めるかネット利用者を馬鹿にするようなうわっつらのイメージ戦略に躍起になり、ハッカー(ネット愛好家)や市民文化の嫌悪感を巻き起こしている。

 このことが、今回のクラッキング行為に結びつき、クラッカー集団を市民が支持することになったのだ。

 

 SONYの行為が他の企業であったのならば、このような反発はなかっただろう。

 しかし、あのSONYだからこそハッカーや市民が怒ったのだ。

 この怒りは、「SONYは、appleのように新しいスタイルを生み出し、私たちを刺激して欲しいのに」という期待の裏返しであり、これ以上SONYの名を貶めないで欲しいという要望なのだ。

 

 ハッカーや市民の期待に応え、新しい「スタイル」を生み出す企業に戻るのか、それとも怒りさえもってもらえない企業になるのか。

 どちらを選ぶかはハッカーや市民ではなく、SONY自身が選ばなければならない。


資料1:ゲートキーパー事件

 SONYの社内LANから、ブログに他社の製品の誹謗中傷を投稿していた事件。

 IPアドレスから行為が判明し、批判が集中した。

 

資料2:メカ音痴の女の子のウォークマン体験日記

 ブログ主が、ウォークマンの購入し写真をネットに公開したのだが、写真がタングステンハロゲンランプとスタンドを使って撮られたものだと見破られ、メカ音痴の素人ではなく、プロの行為、つまりSONYのやらせ?であることが判明した。

 

資料3:ジョージ・ホッツ氏の法廷闘争

 プレイステーション3(PS3)のセキュリティーを破ったジョージ・ホッツ氏との法廷闘争。

 ジョージ・ホッツ氏が募金を募ったところ、2日間で弁護士費用が集まった。

 

資料4

 当時SCE久夛良木健社長が、PSPの設計に問題があったにもかかわらず、それを指摘された際に、「仕様に合わせて貰うしかない。世界で一番美しい物を作った。著名建築家が書いた図面に対して門の位置がおかしいと難癖をつける人はいない。それと同じこと。」と発言した。

 後に不具合を認め、無償修理をする。

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