原子力発電を段階的に廃止し、クリーンエネルギーを推進すべき

16 5月

 原子力発電は日本にとって必要なエネルギー手段ではない。

 ソーラー発電などのクリーンエネルギーに注力することが、日本の選ぶ道だ。

 

 このように私は考えているが、その理由は

・原子力発電のコストは安くない。

・安全保障上、原子力に依存するのは危険。

・ピーク時の最大電力の問題は、技術的に解決できる。

 の3つの点からだ。

 

・原子力発電のコストは安くない。

 原子力発電をめぐる資料はおおもとをたどると全て、電力会社など原子力発電を推進する団体によって作成されている。

 つまり、正確なコスト・事実は知ることができないとともに、資金力からマスコミは電力会社批判を全くしてこなかったことから、原子力発電は安いという結論になっていた。

 今回の震災で、原子力批判派の学者等がテレビに出るようになり、様々なコスト、原子力推進派以外が作成したコストが明らかになってきた。

 安いか高いかのどちらかが正しいのかは実際のところ分からないが、巨額の補助金や賠償金、原子力廃材の処理施設の建設、これから無尽蔵に増え続ける安全に対する設備投資などを勘案すれば、安いと言い切れるものではないことは明らかである。

 

・安全保障上、原子力に依存するのは危険。

 火力発電を稼動させるためには原油が必要になり、中東などの石油産油国の動向に左右されることは望ましくない。

 そのためにも原子力発電の割合を増やす必要があるということが、安全保障上の原子力推進の論拠である。

 しかしこれはエネルギーの依存先が変るだけであって、根本的な問題の解決ではない。

 テロや危険国家に核を作らせないために、アメリカなどがウランなどの資源を管理している。

 つまり、原子力発電の割合を増やすということは、安全保障はアメリカの意向に従い続けるということになるのだ。

 依存先を減らすことが、安全保障でもっとも重要なことであり、そのために、クリーンエネルギーの割合を増やすことは大切である。

 

・電力の安定供給やピーク時の最大電力の問題は、簡単に解決できる。

 太陽光発電などは、必要なときに発電することができず不安定で、産業として信用できないという考えが、原子力推進派の論拠となっている。

 しかしこの考えは、日本に限った話である。

 たとえば海外では、無人のソーラー飛行機が30時間以上飛び続ける記録が生まれ(資料1)、国際飛行も達成している(資料2)。

 これらの記録は、ソーラー発電のできない夜間も飛ばしているという点が重要だ。

 先進各国では、クリーンエネルギーを安定的に供給するための国家をあげてされているのに、日本では、そうした努力がなされていない。

 むしろ阻害されているとさえいえる現状である。

 (クリーンエネルギーを安定供給するためにはスマートグリッド推進する必要があるが、原子力発電があるから必要ないという理由から遅れている。)

 夏場のピーク時に電力が不足するという問題があがっているが、これも原子力推進派の論拠となっている。

 しかし、この考えもまた、誤っている。

 ピーク時の必要電力は、一日中ではなく、日中のもっとも暑い1~2時間に必要な電力量だ。

 この日中の1~2時間には、ソーラー発電はもっとも電力を供給する。

 ソーラー発電を普及させれば、ピーク時の電力供給を増やすことができ、問題を難なく解決することができるのだ。

 

 イデオロギーや現在の日本に限定された常識とは別の観点、コスト(経済合理性)、安全保障、技術面から考察すると、原子力発電でなければならない理由は見当たらず、原子力発電に依存する必然は無いといえる。

 むしろ、原子力利権・電力利権を固持し拡大するために原子力発電は肯定されていると考えられる。

 私は、コストや安全保障の観点から、原子力発電を段階的に縮小し、クリーンエネルギーを積極的に推進すべきであると考える。


資料1

 イギリスで開発された、ソーラーパネルで発電する無人の飛行機が07年6月末、54時間、高度50000フィート(15240m)以上の高度を飛びつづけ、世界記録を更新した。

 プレスリリースによると、この無人の飛行機は「Zephyr(ゼファー、そよ風)」と呼ばれ、ソーラーパネルは「paper thin=紙のように薄い」超薄型、電池はリチウムイオン電池を使用、機体はカーボンファイバーでつくられ、その機体の幅は16m、重量は30kgを切るというから驚きだ。大人3人いれば、手で持ち上げて離陸が可能だという。

 

資料2 初の国際飛行に成功 スイスのソーラー機

 【ジュネーブ共同】太陽光だけで飛ぶ飛行機を開発したスイスの団体「ソーラー・インパルス」は13日、初の国際飛行を成功させ、飛行機はベルギーのブリュッセル国際空港に着陸した。スイス西部のパイエルヌを同日朝に離陸し、飛行時間は約13時間だった。

 飛行中に電話インタビューに答えた操縦士、アンドレ・ボルシュベルグさん(58)は「順調に飛行できている。世界一周が次の目標。状況が許せば東日本大震災の被災地にも着陸したい」と抱負を語った。

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2 Replies to “原子力発電を段階的に廃止し、クリーンエネルギーを推進すべき

  1. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    こんにちはー、突然ですが気になったのでひとつ質問させてください。
    ブログを拝見したところ、公認会計士資格の為の一般法人での実務経験の最中のようですが、金融庁の方には確認なさいましたか?
    審査が厳しいという噂もあるようなので・・・

  2. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    金融庁は問い合わせが多いのに辟易して、「用紙に書いてあります。」以外言いません。
    「用紙に書いてある要件に沿うように書類を提出すれば、金融庁は拒否できない。」わけですから、実務要件を満たすかどうかは、特に心配していません。

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