MBOは悪くない

23 2月

 MBO(Management Buyout)とは、経営陣による株主からの株式の買取をしオーナー経営者になることをいう。

 株価の低迷と投資家からの突き上げを回避するため、MBOをする企業が増えていることについて、東京証券取引所社長が「投資家に高値で買ってもらいながら、株価が下落して株主がうるさいからといって上場廃止するのは心情的に不快だ。投資家を愚弄している」と批判した。

 しかし、この批判は的外れなものである。なぜなら、

・上場することによって低コストで資金を調達することが本来の目的であり、上場を維持するコストが資金調達コストを上回るなら、上場を維持することは合理的行動ではない

 からだ。

 

 上場コストが企業経営にとって負担である場合、資金調達をする必要が無い場合には、上場を維持する必要は無い。

 参入、退出が自由に活発に行われることは市場経済の発展にとって必要なことである。

 たとえば債務超過、継続的赤字企業が継続よりも倒産・身売りを選ぶことは、悪いことではない。

 倒産・身売りすることによって他の競合企業の業績が改善されることや、人材・資金が健全な企業に投資され、さらなる成長が期待されるからだ。

 同じように、MBOによって上場廃止を選ぶことによって、上場を維持し成長を目指す企業に資金が集まるのであれば、全体として市場を活発化し国民経済の発展に資することになる。

 

 経済合理性の観点から退出を自由に行うことは国民経済にとって健全なことであり、何ら批判されることではない。

 

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