ウイキリークスと外交

28 12月

 ウィキリークスがアメリカ外交に与えた影響は大きいが、必ずしも悪い影響ばかりではない。

・秘密の暴露により外交官が情報を率直に伝えることを萎縮し、各国の情報を得ることを困難にした

・アメリカの謀略説を図らずも否定する結果となった

・アメリカは世界秩序に多大な貢献していることを逆に証明した

 

・秘密の暴露により外交官が情報を率直に伝えることを萎縮し、各国の情報を得ることを困難にした

 世界各国の情報を外交官は仕入れ分析し、国益となるように伝えることがまず求められる。そこでは余計な装飾や相手国に対する配慮は無用である。

 外交公電が相手国に知られる恐れがあるとなれば、相手国に気遣った内容にならざるをえなくなり、情報の伝達に余計な労力を生じさせる。

 つまり、外交が滞ることになりかねない。

 

・アメリカの謀略説を図らずも否定する結果となった

・アメリカは世界秩序に多大な貢献していることを逆に証明した

 外交公電をはじめとした情報の暴露は、世間を騒がせているが、アメリカ政府を揺るがすような情報は無い。

 9・11のテロはアメリカ政府またはイスラエルが実行したものだなどの謀略説を裏付けるものは一切無い。

 多数の情報が公開されても、アメリカ政府の暗部を示すようなものはなく、むしろアメリカ政府の苦労を示すような情報ばかりだ。

 

 短期的にはアメリカ外交にとって損失は大である。

 しかし、長期的にはアメリカの信用を増すことから、総合的に判断すると損失より利益が上回っているのではないだろうか。

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