第16回アジア大会からみる日本囲碁界の課題

1 12月

結果

韓国:金3、銅1

中国:銀3

日本:銅1

台湾:銅1

 

 今回のアジア大会の結果は、日本が、中国と韓国に大きく離された現実を改めて証明することとなった。

 しかし、中国・韓国との差は、挽回できないほど大きなものではない。結果の差は、囲碁に対する考え方の差がでたものである。

 それは、囲碁はスポーツと考える中国・韓国と、芸と考える日本の差だ。

 

 今回の大会で、時間切れをめぐる問題が持ち上がった。

 韓国の選手は、負けが確定すると無意味な着手を繰り返すなどして、中国の時間切れを狙った。

 また時間内に着手をしたかどうかでも、北朝鮮と韓国の選手はもめていた。

 対して日本の選手は、時間内に着手ができないとされたとき、「時間内にちゃくしゅしたのですが・・・」と言っただけで、明確な抗議をしなかった。

 

 囲碁を芸と考える日本では、諸外国の選手の行動は恥ずべきものとして諌められている。

 対して諸外国では、勝てば良いのであり、勝ち方に対してどうこう言われることもないし、問題とは思わない。

 

 日本の囲碁は今、分水点にあると私は思う。

 中国・韓国に対抗するために芸ではなくスポーツとして取り組むか、それとも、日本独自に孤立して芸を追及するかだ。

 昔は芸を追求する中で中国・韓国に大きく勝ち越していた(囲碁界を牽引していた)し、それができるのであればそれに越したことは無い。

 しかし、中国・韓国がスポーツとして力を着け、追い抜かれ、引き離されている現状では、どっちつかずの戦略では、ただ沈没するだけだ。

 

 囲碁をスポーツにするか、今までどおり芸であるとするのか。

 日本囲碁界の課題とは、その選択をすることである。

 

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