アローヘッド始動

4 1月

 東京証券取引所グループは、2010年1月4日から新取引システム「アローヘッド」を始動させた。

 「アローヘッド」は、注文応答時間が5ミリ秒、情報配信時間が3ミリ秒という速さが最大の特徴である。

 アルゴリズム取引(コンピューターによる自動取引)が導入できるようになり、板を目で追う中小証券や個人投資家にとって大きな影響を受けるといわれている。

 

 「アローヘッド」に対応するために中小証券の再編が促進されるという話や、個人投資家の短期売買ではアルゴリズム取引に対応できないという話(人間が取引をしようと操作する間に、20回以上自動取引される)がある。

 本格的な影響を受けるのは様子見が終わってからだろう。

 

 私が注目しているのは、「アローヘッド」導入により東京証券取引所が失った信頼を取り戻せるかである。

 ライブドア事件の際に東京証券取引所は売買処理能力を超え、取引が制限されるという問題を引き起こした。

 「何かあれば東証のシステムは対応できず、大きな損害を被る可能性がある。」

 この不安は、銀行の取り付き騒ぎによる連鎖倒産と同じように、信用収縮を招くものである。

 

 ライブドア事件で顕在化した不安が「アローヘッド」導入により払拭され、日本株の信頼回復の一助になればと願う。

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