一時、一ドル84円の円高に

27 11月

 ドバイ発の信用不安によりドル安が進み、一ドル84円になった。

 中東にあるドバイは、石油が採掘されるわけではない。中東の原油価格の高騰による膨大なオイルマネーと世界的な金余り。そして、中東の政治情勢が不安定であるがゆえに、その資金がドバイに集中することによって発展してきた。

 それがリーマンショック後、原油価格の下落と信用収縮により、ドバイは一気に凋落するのかと予想された。しかし、イランの核問題など中東の政情不安で、中東の資金がドバイに集中することにより延命することができていた。

 しかし、世界経済の景気の回復がなされないため、資金繰りに支障をきたすようになり、ドバイに資金を投資している欧州にも信用不安がひろがった。そのような信用不安によるドル全面安のなか、避難先として円が買われて円高が進んだ。

 

 この円高は、日本の内需拡大によるものや、経済成長によるものではない。それゆえに日本政府の対策はほとんどない。

 財政政策など大型の補正予算を組むことは、内需を刺激するだけなので、逆効果になりかねない。また、金利を引き下げることは、アメリカが実質ゼロ金利になっていることから、効果は限定的だ。

 アメリカや欧州と比較して、より信用を低下させる出来事が無い限り円安に持っていくことはできないのだから、打つ手なしである。

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