完全無所属かつ政党支部長

12 4月

 森田健作氏が、2009年3月29日に千葉県知事に当選した。

 

 森田健作氏は、自民党の政党支部代表を勤めていたにもかかわらず、「完全無所属候補」を名乗り選挙戦を戦った。

 

 森田氏は、なぜ政党支部長でありながら、(完全)無所属と名乗ったのであろうか。

 それは、無所属という言葉がもつイメージが大きく関係する。無所属という言葉は、まず、清廉さをイメージさせる。

 なぜ無所属であることが清廉さをイメージさせるのか。それは、政党のしがらみや、企業献金などの利害が少ないと有権者が考えているからだろう。

 また、某大阪府知事のように、しがらみが無いからこそ大胆な改革を行ってくれるという期待を無所属には付加される。

 

 逆に無所属である代償は、選挙資金などの制約を大きく受けることだ。政党団体の設立など大きな制約をうけ、十分な資金を確保することは難しい。資金が確保できないことは、選挙要員やポスターなど多額の費用を要する選挙戦において致命傷となる。

  

 つまり、無所属は、清廉さや改革への期待を得られる半面、資金的な制約から苦しい選挙戦を強いられる諸刃の剣である。

 

 森田健作氏は、無所属という清廉で改革実行力をもつイメージを利用しながら、政党支部代表の立場から、他の候補者よりも多くの資金を活用した。

 これらの行為は、著しく不公正であり、公職選挙法235条1項に抵触するものであるといえる。

 

 森田健作氏は、そのほかにも政治資金収支報告書に記載していない資金の受け取りが報じられている。

 

 経歴詐称に、政治資金規正法違反。

 

 この事実をもとに、もう一度知事選挙をしたら、また千葉県民は森田健作氏に投票するのであろうか。


(虚偽事項の公表罪)第235条

 当選を得又は得させる目的をもつて公職の候補者若しくは公職の候補者となろうとする者の身分、職業若しくは経歴、その者の政党その他の団体への所属、その者に係る候補者届出政党の候補者の届出、その者に係る参議院名簿届出政党等の届出又はその者に対する人若しくは政党その他の団体の推薦若しくは支持に関し虚偽の事項を公にした者は、2年以下の禁錮又は30万円以下の罰金に処する。

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