国際会計基準 2009年度から利用可能

27 1月

 2009年1月27日の日経新聞は、国際会計基準が、2009年度から選択適用できるように、企業に認める方針であると伝えている。

 上場企業すべてに適用させるかどうかは2012年をめどに結論を出す方針であるようだ。

 

 上場企業にとって、財務諸表を作成する費用は決して安いものではない。海外(EUやアメリカ)などでも上場している企業にとって、国際会計基準(またはアメリカ会計基準)と日本の会計基準を両方とも作ることは大きな負担である。企業負担の軽減を考えれば妥当な判断であるといえる。

 またこの選択適用を可能にしている背景は、1999年の会計ビッグバン以降、ASBJ(財団法人財務会計基準機構:企業会計基準委員会)や企業会計審議会がコンバージェンス(収斂)作業を進めている結果、国際会計基準と日本の会計基準に重大な差異がなくなったからである。

 ただ国際会計基準を利用できる(すでに作成している)企業が、国際会計基準の導入を理由に、ビッグバス(V字回復ともいう)をし、不景気を理由に損失を前倒し計上しようとしないかが心配である。


ビッグバス(V字回復)

 本来次期以降に計上すべき費用や損失を当期に計上すること。粉飾の一つ。

 ビッグバスをすることにより、経営成績などが前期以前と実態として変化がなくても、損失や費用を前倒ししていることにより、利益が前期以前よりも大きく計上される。

 社長の交代などにより、1期目にビッグバスをして、2期目以降の業績を上げ、あたかも改革を断行したかのような印象を財務諸表利用者に与える効果を持つ(日産のカルロス・ゴーンが行った手法)。

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